骨董屋って恥ずかしい職業?

実は『自分は骨董屋です』っていうの恥ずかしかったのです。だって人に言うとリアクションが微妙なんです。『大丈夫?』『怪しくない?』『儲かるの?』『暇なの?』『よく分からないけど頑張って』『俺は興味ないけど』みたいな。今でも骨董屋は市民権がないな~と思っています。誰が何を好きかは自由ですが、『服が好き』『靴が好き』『ブランド物が好き』『野球が好き』『サッカーが好き』『アニメが好き』ってあっても『骨董が好き』ってないのかな?ないんだろうな。こんなに遠慮しながらやる商売もないけど。遠い時代、自分たちが生まれる前に、作らせた人がいて、作った人がいて、買った人がいて、大事に持っていた人がいて、受け継いだ人がいて、いまなお現存している。人の想いが詰まった尊い『モノ』たち。この間に一瞬でも想いのない人の手に渡った『モノ』はこの世から消え去り、想いのある人に渡った『モノ』だけが後世に伝わるという奇跡の出逢いが自分は好きです。


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リビングにて